最近「先払い買い取り」というサービスが急増しています。
- オンラインで楽々、最短5分で現金化
- ブラックでも大丈夫、ネットで査定後すぐに現金化
これは「先払い買取サイト」に掲載されている”うたい文句”です。
どんなサービスなのかというと、その名の通り「商品を買い取るときに先に現金を払ってくれる」のです。
ネットで検索すると、いろいろな業者(会社)が出てきます。
ほとんどの業者が先に説明したように、ネット上で商品の画像を撮って送るだけで商品を査定してくれて現金を先に振り込んでくれるのです。
お金がなくてその日に何とか現金が欲しい人にとってはうれしいサービスですね。
急場しのぎの人にとってはとてもありがたいです。
しかし、最近「先払い買取サービス」でのトラブルが急増しているとのこと。
そこで、この先払い買取サービスが「なぜトラブってしまうのか?」その辺りを徹底的に解明していきます。
トラブったり騙されないためには、まずは「先払い買取サービス」のシステムをしっかり知ることが重要です。
この記事を読むだけで、「先払い買取サービス」がどんな手口なのかを知ることができます。
利用した後に後悔しないように是非読んでみてください。
「先払い買取サービス」のしくみやシステムとは?
「先払い買い取りサービス」とは、商品を売って現金を先払いしてもらえるシステムです。
- 売りたい身の回りの物の写真を撮る
- すぐに現金が振り込まれる
- 期日まで商品を送る
大まかに説明すると、このような流れです。
買い取ってもらえるものは、商品券やクオカード、ジュエリーやゲームなどの換金率の高いものだと思われますが、なんでもOKな業者が多いです。
スマホで写真を撮って送るだけで、数分で現金がすぐにもらえます。
なんでもいいって?
そんなおいしい話ってあるの?
そんなおいしい話はなかなかないですよね。
この「先払い買い取りサービス」も、そんなうまい話ではないのです。
普通に考えると、買い取り業者はシビアなイメージです。
私もよく利用するGEO(ゲオ)なんていつも買いたたかれてしまいます…。
キッチリ査定したとしても、売りたい商品の写真を撮るだけで、商品を送る前にすぐにお金が振り込まれるシステム。
そんな簡単にお金が振り込まれることに合点がいかないと思う人も多いのではないでしょうか。
「先払い買取」は高額な違約金が発生するシステム
当然ながら、現金を先に振り込んでもらうわけですから、「先払い買い取りサービス」業者側に商品を送ってもらえないリスクがあります。
ですから「先払い買取サービス」の業者は、しっかりとした本人確認をおこないます。
買取には盗難品の恐れもあり、中古品買い取り業者だと本人確認は当然のことですね。
ブックオフやゲオでも、免許証などの身分証をコピーされ本人確認します。
しかしなぜか、「先払い買取サービス」ほとんどの業者が無職の人や未成年は利用できません。
ただの買い取りなのに無職とか関係あるの?
そこに、この「先払い買取サービス」のカラクリが見えてきます。
お申し込み後に、指定の期日までにモノをお送りいただけなかった場合は自動的にキャンセル扱いとなり手数料が発生します。
ほとんどの買い取り業者では、キャンセル料という違約金が発生するシステムです。
つまり、「先払い買取サービス」は、実際に商品を送るのでしたら問題ないですが、〇〇以内に商品を送らない場合に、買い取り金額に数10%から数100%上乗せしたキャンセル料(違約金)が発生するのです。
画像だけで査定しているので、本当に現物がある場合は送ってくるのかもしれませんが、送られてこない前提での査定も多そうですね。
なかには、送ったとしても期日までに絶対届かないシステム(受け取り拒否や不在など)になっていて、必ず高額のキャンセル料を支払う羽目になってしまう場合もあるようです。
これでは、商品は何でもよくて、高額のキャンセル料という名の違約金を摂取する目的ではないのかと思ってしまいますね。
「先払い買取サービス」がヤミ金といわれている理由
送る画像は商品券などにしてください
適当に拾ってきた商品券の画像を送ってももらうだけで大丈夫
実際に「先払い買取サービス」では、このように体裁だけを買い取る形にしている場合が多いとのこと。
手元に商品がなくても、「先払い買取サービス」業者が画像用意してくれたり商品券の画像を適当に送るだけで、売買が成立したように装うことが「先払い買い取り」が実情なのです。
例えば、業者が用意した商品券の画像を送信し、売買成立後に商品を送らなければ違約金が発生します。
しかし、ネットで拾ってきた商品券の実物は当然ながら持っていません。
勘の良い人はもうわかりましたね。
そうです。違約金が返済利息になっているのです。
お金を借りるほうも、切羽詰まっているのでキャンセル料が違約金とわかって借りていることになります。
しかも、決められている法定利率以上の金額を払うのです。
例えば、ネット上から拾ってきた1万円分の商品券の画像を送り1万円を先払いで借りていたとします。
商品券を期日までに送らなければいけないのに間に合わなかった場合、違約金が発生するのです。
いついつまでに払うという約束をして、その期日に2万円の違約金を払うという感じです。
(わかりやすくするためなので実際は違うかもしれません。)
なんと倍の金額を払う羽目になります。
しかも「先払い買取サービス」の業者は、2万円を払った後にさらなる取引を持ち掛けてきます。
〇〇さんはすぐに払ってくれたので今度は2万円で買い取りますよ
持ち掛けられた人は違約金を払ったばかりでお金もなので、十中八九飛びつきます。
次の支払いは当然また倍です…。
そして、当然のように支払えなくなります。
そうするとこういった人は、解決策として他の「先払い買取サービス」業者からお金を借りて支払うことを選択するのです。
高利貸しなので、自転車操業を陥るのが目に見えています。
そして、どうにもならなくなるのです。
利用者は商品を送らなくてもいいことを知っている?
この「先払い買い取りサービス」は、ほとんどの業者が商品を送らなくても取引ができてしまうことです。
利用者のほうも「商品を送らなくてもいい」ということを知っている前提で、買い取りを装い現金を振り込んでもらっていると思われます。
ですから、利用者が被害者になりにくくなっているようです。
どういうことかというと、利用者のほうも自分が悪いことをしていると思って利用しているので、法定利息以上の金利を払ってしまうのです。
報道などによると、500%から2,000%ほどの年利になるとか。
これは、ある意味、萬田銀次郎の世界(高金利の闇金)ですよね。
闇金融は当然ながら法律違反ですが、利用者も知っていて借りているので訴えにくい心理と似ています。
どっちもどっちだという話ですが、古物商許可があり本当に引き取る業者以外は法律違反ですし、そういった業者に渡した個人情報もあちこちに転売されている恐れもありリスクしかありません。
「先払い買取」は詐欺が多いと注意喚起されている
こういった「先払い買取サービス」業者に頼る人の大部分が、債務整理などをして、普通の金融機関ではお金を借りられない人です。
いわるゆブラックリストに載っている人。
そういった人は、今借りられることが第一で、返済のことは”おざなり”になりがちな、お金にルーズな人が多いです。
「先払い買取サービス」業者も、普通にはお金が借りられない人をターゲットにしています。
ですから、借りた後に永遠にキャンセル料という名の返済利息をを払い続ける羽目になり、現在進行形で問題になっているのです。
「先払い買取」で本当に現金化ができるのか?
本当に「先払い買取サービス」で現金化は可能でしょうか?
考えても見てください。
「先払い買取サービス」を利用するほど切羽詰まっているのなら、近所の金券ショップやリサイクルショップ、カード買取業者などに売って現金化すればいいだけの話ですよね。
こういった「先払い買取サービス」業者を利用する人は、現物の商品をを持っていない人が大半です。
ですから、「先払い買取で本当に現金化ができるのか?」といわれれば、できる業者もあるのでしょうがほとんどの利用者が取り引きを装っただけのバーチャル取引きでお金を借りているのが実情なので問題になっています。
切羽詰まった場合でも、絶対に手を出してはダメです。
金融庁でも注意喚起していますので、もし万が一騙されたと思ったら、金融サービス利用者相談室(平日10時~17時)などに電話して相談してみてください。
まとめ
「先払い買取サービス」業者の説明は以上になります。
なかには、実際に買い取るリサイクル業者もいるようですが、ほとんどが「先払い買取サービス」業者は、高金利でお金を貸す闇金の名前を変えたサービスです。
「先払い買取サービス」に手を出したら最後、破滅するまで抜け出せなくなります。
このブログでも、即金でお金になる方法を多く掲載していますが、こういった法律違反になるやり方は紹介も勧めてもいませんので安心してください。
もし、急にお金が必要になったら他の方法で解決しましょう。