都内の会社で事務系OLをしているアラサーの「もも」です。
休みの日は動画配信サービスで映画やドラマを観たり、お気に入りのカフェでスイーツを食べたりして過ごしています。
仕事では最近、在宅ワークになることも多く、通勤をしなくてもいいのは嬉しいことですが運動不足が気になる日々です。
さて、今回こちらの記事でご紹介させていただくのは、学生時代、お金がなくて切羽詰まったときに急場でしのいだお話です。
私が貧乏大学生だった頃のことですが、同じように学生時代はお金に困っていたという方も多いのではないでしょうか?
ぜひご自身の学生時代と重ねながら、あるいは「こんな人もいるんだなぁ」と思いながら(呆れながら?)、読んでいただけると嬉しいです。
大学時代はバイト掛け持ち生活でも常に金欠だった
もう十年ほど前のことですが、当時私が関東圏の大学に通う大学二年生だったときのお話です。
大学入学と同時に初めてのアルバイトを始めた私は、二年生になる頃には飲食店でのホールスタッフ、家庭教師、塾講師、単発バイトなど、さまざまなアルバイトを掛け持ちしていました。
平日の授業終わりや、土日は休日返上で、体力のある限り朝から晩まで働いていたのですが、それでも常に金欠の日々で、お財布には小銭しか入っていないというのが普通でした。
というのも、新しい洋服やコスメを見ると欲しくなってすぐ買ってしまったり、サークルでの出費や飲み会があったり、授業で教科書代が必要になったりと、アルバイトで入ってくるお金以上に出ていくお金が多かったのです。
まだ金銭感覚が未熟でしたし、大学生って何かとお金がかかるんだと自己解決していました。
突然の「ゼミ合宿」金欠でお金がなく大ピンチ
そんな中、所属していたゼミで「ゼミ合宿」の計画が持ち上がりました。
ゼミ合宿に行こう、となったら避けられないのが合宿費の集金です。
いくら学生向けの安いプランが用意されているといえ、バスや旅館をゼミで貸切予約するとなると、合宿費として数万円を用意することが必要になります。
ただでさえお金に余裕のない生活をしていた私は、予定していなかった急な出費に大慌てでした。
ご想像の通りかと思いますが、貧乏学生の私にとって、数万円といったら大金です。
お財布に入っているのは数百円、銀行口座には一万円も入っていないという有様の私は、当然そんな金額をポーンとすぐに用意できるわけもなく…。
お金が用意できない…まさに八方塞がり
それでもとにかくゼミ合宿のお金を用意しなくてはいけません。
どうしようかと困った私は、いくつかの手を考えましたが、いずれも実現できそうにありませんでした。
まず、こういう時に最初に頼るのは親ではないでしょうか。
ですが、私の親は普段から「あーあんたの大学の学費が高くて嫌になっちゃうわ」と文句を言っていたので、「ゼミ合宿のためのお金を貸して欲しい」などととても相談できる雰囲気ではありませんでした。
次に考えたのは、アルバイト先の飲食店の店長です。
アルバイト代が振り込まれる給料日はまだずっと先の日だったので、意を決して店長にお給料の前借りを打診してみたのですが、あっさり断られてしまう始末でした。
あまりにもあっさり断られたので、「そりゃそうだよな」と逆に納得したのを覚えています。
最後に思い浮かんだのは、当時仲の良かった友人です。
同じ学生同士、彼女も決してお金に余裕があったとは思いませんが、少なくとも私よりは貯金があるように見えました。
恥をしのんで事情を話し、お金を借りようかとも考えたのですが、どうしても「お金がない」というのが恥ずかしくて言い出しづらく、結局打ち明けられませんでした。
まさに八方塞がりのこんな状況でしたが、大学に行けばゼミ合宿費の集金を担当していた会計係の男子から「集金なんだけど、いつになりそう?」と支払いを急かされる日々です。
「お金、どうしようかな…」と一週間ほど頭を悩ませていたのですが、時間は待ってくれません。
とうとう明日が合宿費の最終支払い期限という日が来てしまいました。
追い詰められた私が思いついた手は定期券の払い戻し
ギリギリに追い詰められた私は、ふとある方法を思いつきました。
その手とは何だったと思いますか?
それはなんと…「定期券の払い戻し」でした。
「定期券の払い戻し」という言葉に、聞き覚えのない方もいるかもしれませんが、とても簡単なカラクリです。
どんなカラクリかというと、一度買った定期券でも有効期間が1ヵ月以上残っている場合に限って、残りの期間分の定期代を現金で払い戻してもらえるというもの。
高校時代に友達がやっていたのを思い出したのです。
当時、六ヶ月分の定期券を買っていて、しかもまだ半分以上の期間分が残っていたので、私の定期券の払い戻しは結構な金額になりました。
「こんな手を使わないとゼミ合宿に行けないなんて…」と自分の置かれた境遇を少し情けなく思いながらも、駅の窓口で駅員さんに事情を話して払い戻しをしてもらい、定期券と引き換えに数万円の現金を手に入れたわけです。
最後の急場しのぎには「定期券の払い戻し」
今思うと、駅員さんもこんな目的のための払い戻し対応をしたのは初めてだったのではと思いますが、何はともあれ、おかげで合宿費も払え、ゼミの仲間と一緒に無事にゼミ合宿にも行けました。
余談ですが、あの日の何ともいえないわびしさや「こんなギリギリの思いをして生活するのは嫌だな」と心から思ったことは今でも覚えています。
それからの学生生活では、それまで以上にアルバイトに精を出して、時給の高いアルバイトにチャレンジするようになりました。
また、欲しいと思った洋服やコスメを後先考えずに買ってしまったり、コンビニで無駄遣いすることを控え、節約を心がけるようにもなったと思います。
幸いその後の学生時代では、定期券を払い戻さないといけないほどの窮地に立たされることはありませんでしたが、あの経験が「早く社会人になってお金を稼ぎたいな」という思いにつながったのは確かです。
まとめ
以上、学生時代のお金に困って切羽詰まった時にしのいだ私の実体験「定期券払い戻し」をご紹介しました。
いかがでしたか?
今回ご紹介した私のケースは「定期券の払い戻し」というかなり特殊な手口なので、同じような手を使ったことがあるという方は少ないかもしれません。
しかし、お金がなくて誰にも頼れずに困ったというときの急場しのぎにはなります。
この記事に少しでも共感していただけたら幸いです。