みなさんは「競輪」に、どんなイメージを持っているでしょうか?
最近ではテレビで見かける事も減ってしまい、近所に競輪場でもない限り、なかなか触れる機会も無いと思います。
触れる機会が無ければ興味を持てないのも仕方なしかもしれません。
どうしてもメジャーな「競馬」や「パチンコ」から、ギャンブルを始める人が多いでしょう。
しかし競輪には、他のギャンブルには無い面白さが盛りだくさんです。
この記事でわかること
- 簡単にわかるラインの基礎知識
- 知れば競輪が楽しくなる7つのこと
- 私が競輪がハマった理由
今回は、これさえ分かってもらえれば、「競輪にハマる事間違いなし」そんな理由を紹介していきます。
興味がない人やルールが知らない人でもこれを読めば、一通り競輪の面白さが理解できるようにまとめました。
競輪は「ライン」を知らなければ勝てないギャンブル

競輪選手にはそれぞれ強さを表す「競走得点」というものがあり、勝てば勝つほど得点は上がっていきます。
競輪新聞やスポーツ新聞、予想サイトなどでも掲載してある重要な指数です。
「だったら競走得点が高い順に買えば良いのでは?」と思うかもしれませんが、そう簡単な訳ではありません。
上のレースは、毎年12/30に開催される恒例の「KEIRINグランプリ」2020年の平塚競輪です。
ちなみに、1位の賞金が一億円を超えるギネスにも認定されたレース。
結果は、④-②-⑨。
参考にする程度ですね…。
私も何も知らず始めた頃は、とりあえず競走得点順に買ったりしていました。
結果は言うまでも無く負け続けです。
「どうして競走得点90点の選手が、85点の選手に負けるんだ?八百長?」と不思議に思った事もあります。
実はこの得点差、ラインの結束や脚質によってひっくり返る事が多々あります。
例えば80点しか無い選手でも、脚質やラインの力、役割をしっかり果たす事で、85点くらいの選手より先着する事なんて珍しくありません。
むしろ弱い方のラインが、力を合わせて格上ラインに勝つのが競輪の醍醐味でもあります。
私は強い方に賭ける「本命党」ではなく、点数では劣る方に賭ける「穴党」なので、とんでもない差が無い限り、ついラインの力を信じで人気薄の方に賭けてしまいます(笑)
これが負け続けている理由の1つでもあるのです。
このラインがどういうものなのか知るだけで、競輪がグッと面白くなること間違いありません。
逆に言えば、ラインを知らなければ「競輪はギャンブルとして面白くない」「当てるのは至難の業」と言っても過言ではありません。
まずは競輪を楽しむための命ともいえる、「ライン」の魅力を紹介します。
チームで協力し合うそれぞれの役割がライン
競輪はラインを組んでダラダラ走る訳ではありません。
ラインにはそれぞれ仕事があり、各レース数チームが組まれます。
3人でチームを組んでいる場合なら、
先頭 | パワー系 | 風を受けてラインを引っ張る先導役 |
2番手 | テクニック系 | 2番手は後ろからくる敵を確認して牽制やブロックする役 |
3番手 | テクニック系 | 3番手の選手は内側から敵が潜り込まないように内をしめて走る |
これが基本の仕事となっています。
競輪は一流選手なら時速70kmで走るため、先頭の選手には暴風に負けない「パワー」が求められ、番手の選手には敵を食い止める「テクニック」が要求されます。
誰か1人が仕事をしないだけでラインは崩壊するので、非常に重要なポイントです。
特に力が拮抗した勝負では、番手の仕事が非常に重要になってくるので、一番前を走っている選手だけでなく、2番手を走っている選手の動きにも注目してもらいたいです。
競輪場に毎日のようにくる玄人のお客さんは、このラインの仕事を何よりも大事に思っており、競輪場では仕事をしない選手に対して、結果がどうあれ罵声が飛ぶ事も多々あります(笑)
1着をとった選手が怒られる事もしょっちゅうです。
私もよく仕事をしっかりしなかった選手に対しては、「あいつがちゃんと仕事してれば結果が違ったのに──」と、パソコン画面に向かって文句を言っています(笑)
競輪は自分の勝利だけが全てじゃない!ラインの絆が見どころ
ラインにもいろいろな種類があります。
ラインは地区が近ければ近いほど絆が強くなり、同県同地区の先輩後輩関係や、師弟関係になると「二段掛け(二段引き)」という作戦をとる事も。
これは「自分ではなく番手の先輩や師匠を勝たせるため」に使われる事が多い作戦です。
まず先頭は、残り800mからとにかく逃げて逃げて逃げまくる。後先考えず全力で力尽きるまで逃げます。
そして力尽き、敵ラインが捲り上げてきたところで、番手の選手が発進。
先頭を走っていた選手を切り捨て、番手から縦に踏んで1着を狙います。
当然先頭を走っていた選手は最下位に沈むのですが、「番手の先輩や師匠が優勝できればいい」そんな想いで走るのです。
そういうレースはお客さんもそれを予想して買っているので、ゴール後は最下位でも客から「良くやったぞ」「いいぞー」などの歓声があがります。
私は競輪を始めた頃、この「死に掛け」を知らなかったため、自分の買っていた先頭の選手が途中で消えて、唖然とした思い出があります(笑)
大きなレースの決勝で使われる事が多いので、みなさんは私のようにならないよう、「死に掛け」も頭にいれて予想してください。
真夜中まで楽しめるミッドナイト競輪がある

私が競輪にハマった一番の理由はこれです。
地方競馬や競艇、オートレースにも「ナイター開催」がありますが、それでも夜9時前には終わってしまいます。
仕事から帰ってきて、ご飯を食べてお風呂に入って、そうこうしているうちに夜8時を回っているという人も多いのではないでしょうか。
そんな方にオススメなのがミッドナイト競輪です。
競輪には夜9時前から始まり夜11時30分過ぎまで開催されている「ミッドナイト競輪」が、ほぼ毎日開催されています。
「後は寝るだけ」の状態で、ビールでも飲みながらパソコンやスマホでギャンブル。
これがミッドナイト競輪の醍醐味なのです。
何十通りもの予想をするのが楽しい

私はパチンコもよく打つのですが、ハッキリ言ってパチンコは熱い演出が出るまで退屈です。
スマホでアニメを観たり、ゲームをしながらパチンコを打っている人も少なくはありません。
しかし競輪は予想をするのがとにかく楽しい。
どのラインが逃げて、どのラインが捲りに構えるのか。
番手を取り合う「競り」はあるのか。
主力のライン同士がつぶし合って、人気のないラインの捲りが決まるんじゃないか。
などなど……考え始めると何十通りもの展開を予想できます。
ちなみに、9車立て3連単だと9×8×7となり504通りもあります。
頭の中で何度も何度もレース展開を予想して、レースで答え合わせをするといった感じでしょうか。
自分の予想通りの動きをして、ピッタリ当たった時の脳汁はヤバいです(笑)
この辺りがパチンコでは決して味わえない、競輪の面白いところとなっています。
競輪はゴール前が一番熱く数ミリの勝負

競輪には「ライン」というチームがあると紹介しましたが、ゴール1周半前からジャン(打鐘)と言われる鐘が打ち鳴らされます。
そこから一気にペースが上がり、各ラインの腕の見せ所。
ラインで仕事をするのは最終コーナーまで。
そこから先の直線は全員が1着を狙い、ゴール前では選手が殺到します。
そのため、現地では誰が勝ったか分からない接戦は日常茶飯事。
スロー再生でも分からず、写真判定で数センチ、数ミリの差しか無い事も少なくありません。
つい先日、9レースで3レースが同着(全く差が無い)という日もありました。
「競輪は裏表買え(先頭の逃げ切りと、番手の差しの両方を買え)」という言葉があるのですが、なかなか全部を裏表買う事も出来ないので、写真判定には毎回ドキドキさせられます。
ガールズケイリンは基本7車立てでラインやブロック禁止

ここまで紹介してきた競輪は、男子によるレースについてです。
しかし競輪には、女子だけが走る「ガールズケイリン」があります。
ガールズケイリンは男子と少しルールが違い、7車立てでラインは無し。
ブロックや牽制など、横の動きも禁止されているのが特徴です。
どちらかというと競技のようなルールで、好き嫌いは別れるところですが、個人的にはガールズケイリンも好きでよく買います。
ラインが無いので単純な力勝負となるのですが、選手には「自力は無いけどマーク(後ろに付いていく)ならできる」というタイプがいます。
そのため、ガールズケイリンは「スタート直後の位置取り」が非常に重要です。
スタートの位置取りが一番の見どころと言っても過言ではありません。
また、実際に競輪場で見てみると、やっぱり女子は華があって、むさくるしい男子とは違った良さもあります(笑)
公式のファンサイトも用意されていて、女子選手の意外にカワイイ写真ギャラリーもあるので興味があればどうぞ。

選手の性格や走り方を覚えれば面白さも倍増
競輪選手も普通の人間。
私たちと同じく、性格も人それぞれです。
そしてその性格は競輪に大きな影響を与えます。
「とにかくラインで上位を独走できるなら自分は2着になってもいい」というタイプから、言い方は悪いですが「自分だけでも1着に入れればいい」という選手まで、さまざまタイプの選手がいます。
一応レース前には選手のコメントを見る事ができますが、レースの流れでコメントと全く違う動きをする事も…。
その選手がどの様な動きをよくするのか、そこまで予想して競輪をすると、予想が当たった時により一層爽快な気分になります。
1着を当てるだけの楽しみ方は初心者におすすめ

競輪には、競馬や競艇・オートレースなど他の公営競技にある「単勝賭式」がありません。
その代わり、全ての開催ではありませんが「チャリロト」など複数レースの1着を当てて楽しむ買い方があります。
競馬でいう「win5」などと同じで、後半3~7レースの1着を予想して楽しむタイプです。
それほど展開などを読む必要もなく、1着を当てるだけなので、初心者でも買いやすいと思います。
「今日はお金が無い」という日には、2,000円ほど買って楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、ちょくちょく初回に無料で遊べる金額がキャンペーンで用意されていることが多いです。
序盤戦はそれほど熱くなれませんが、穴目が途中で入ると配当が数万円になる事も多く、通常車券が手に付かないほど熱くなれます。

まとめ
ここまで競輪の面白さについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
正直これくらいじゃ語りたりないほど、まだまだ魅力はあるのですが……。
特に期末は来季のクラス分けや、クビがかかってくるので、グランプリなど大きなレースだけでなく、すべてのレースが最も熱い時期だと思います。
全部のレースがスマホからリアルタイム動画で簡単に見ることができます。
最初は無料でお試し投票もできるので、みなさんもぜひ競輪を楽しんでみてください。
画像の多くは「KEIRIN.jp」よりお借りています。
まずは無料で遊んでみましょう♪
